芸術鑑賞会「キュリーキュリー」
6月24日(木)県民文化センターで青年劇場による演目「キュリーキュリー」を全校生徒で鑑賞しました。
「キュリーキュリー」はマリー・スクロドフスカ、のちのマリー・キュリーが、金銭的な貧窮、不穏な社会情勢、アカデミ-権力者たちの無理解、他の科学者からの厳しい批判を乗り越えて研究を続け、「放射能」と呼ばれる性質をもつ「ラジウム」を発見するまでを描いた作品です。初めて演劇を見る生徒も多く、それぞれが様々な感想をもったようでした。一部をご紹介します。
芸術鑑賞会が終わった後、あまりのすごさに驚き、感動しました。まず驚いたのは、役者さんの表現力のすごさです。自分でもはっきりと分かり、この<キュリー・キュリー>の良さがよりよく伝わってきました。肝心の本編はというと、自分が読んだ伝記とも違うものがありなかなか面白かったです。本ではなかなか出すことのできない細かな心情なども、今回の鑑賞会では簡単に、読み取ることができました。キュリー夫人の苦労や努力、そして研究が成功したときの喜びなどの感情が本のときよりも面白いくらいに読み取りやすかったです。
整っているとはいえない環境の中で、放射能の発見、ラジウムの発見という快挙を成し遂げた彼女は、研究をしているのは「自己犠牲ではなく自分の悦びのため」と言いました。私はその言葉を聞いて、きっとキュリー夫人はいい意味で子どものような人だったんだと思いました。好奇心を実行に移して粘り強く調べ続ける、とてもまっすぐな心を持っていると思います。また、今回の劇ではもう1つすごいと思うことがありました。シーンが切り替わるときの曲に合わせて役者さんがまるでピアノを弾くかのように上手く指を動かしていたことです。最初は鍵盤があるのかと思っていたけど、よく見たら何もありませんでした。それにも関わらず、リズムはもちろん音の高低もよくできていました。きっと、今日の公演のために何度も何度も練習してきたんだと思うと、なんだか嬉しくなりました。流れている曲も好みの曲調だったので、心地よく楽しめました。
照明の変化で、次はいったい何が起こるのか、ドキドキワクワクしました。臨場感のある音楽は、まるで自分がその話の中にいる様な不思議な気分になりました。私は、舞台から少し離れた席で観劇していましたが、人の感情や台詞が心に響いて、とても感動しました。前席で、見ている様な気分になりました。また、衣装やセットも数分暗くなっているうちに、パッと変化してとても驚きました。1つ1つのセットが、とても細かく光や煙など、本物の様で見ていて楽しかったです。