◯◯中に地震が起きたら?(出張講義)
第1学年 特別大学進学SSコースの総合学習で、千葉科学大学 危機管理学部の藤本一雄先生をお招きし、「○○中に地震が起きたら?」という題目で出張講義が行われました。日本で唯一の危機管理学部を設置している千葉科学大学は千葉県銚子市にあり、健康・安全・安心をキーワードに、先進の教育を行う全国でも他に例を見ない大学です。
「危機管理」とは、好ましくないことが起きた直後(最中)の被害が大きくならないように食い止めること、「リスク管理」とは、被害が発生しないように努め、万が一被害が発生してもできるだけ小さな被害で済むように備えることを言うとのことです。
関東地方の地震の危険性について、今後30年間で首都直下型地震(M6.7〜7.2)の起きる可能性が70%程度、茨城県沖では90%程度以上とのお話があり、皆真剣に話を聞いていました。地震ハザードステーションのシュミレーションによると、水戸短期大学附属高等学校の位置する水戸市千波町では、震度6弱以上の揺れに見舞われる確率が2.5%だそうです。
震度6強体験シュミレーションでは、地震時の心得について学習しました。
Q. あなたは火のことが気になりました。あなたはコンロのすぐ近くにいます。コンロを見るとグツグツ煮立っているお鍋があります。どうしますか?
A: 流しに鍋を入れる B: コンロの火を消す C: 何もせず熱湯の危険が及ばない場所へ避難する
正解はCでした。
将来の自分をイメージする。「大学生になった自分」…東京で一人暮らしをする→仕送りが少ないので家賃が安い(古い)アパートに住む→就寝中に地震が起こったら? 「家族を持った自分」…景色の良い海岸近くに新居を購入する→老人になって足腰が弱くなる→津波が起こったら?
様々な状況で地震や津波に遭遇することをイメージして、地震や津波への対処方法をあらかじめ検討しておくことと、地震や津波の他にも身の回りの危険性について日頃からイメージしておくようにとのお話で、講義を終えました。銚子から水戸までわざわざお越しいただいた藤本先生、本当にありがとうございました。