スーパー教養講座・KEK見学会 ~サイエンスアカデミー~
昨年度まで自然科学研究部として活動してきたサイエンスアカデミーは、改称により新たな活動・研究・体験を開始します。
5月10日(木)、茨城県つくば市にあるKEK高エネルギー加速器研究機構で、施設見学と実習を行いました。
これは、「サイエンスアカデミー・スーパー教養講座」と題し、国内外の様々な研究分野の第一線で活躍されている研究者や著名人、また、最先端科学の研究施設を訪れ、講義、実習を受ける機会の企画、実施をするもので、本年度の第1回目となります。
まずはKEKについてのお話と、加速器について伺いました。
KEKの敷地は東京ディズニーリゾートと同じくらい。全長3kmもの加速器があります。
この加速器を使って、電子や陽子などの粒子を光速に近い速度まで加速させ、高エネルギー状態を作り出しています。
森羅万象の解明、宇宙のはじまりなどについて研究をしているとのことで、研究内容や成果だけならず、こういった施設で働いている人々について知ることができました。
続いて、地下11mへ。現在建設途中の「Super KEKB加速器」と、「BelleⅡ測定器」を見学しました。
各所で研究開発されている先生方が、お忙しいなか私たちのために詳しく説明して下さいました。
ここで蓄積されたデータを解析することにより、粒子と反粒子について、宇宙創世記に起こった現象の解明を目指しているとのことです。
最後に、霧箱を使った放射線の実習です。
今までにも放射線に関する実習や測定は行なってきましたが、今回は簡単なプレゼンテーションとディベートを行うということで、皆真剣に取り組み、放射線についてさらに理解を深めることができました。
半日という限られた時間での見学でしたが、非常に充実し、新たな発見や今後の活動への収穫がありました。
今回協力していただいたKEKの皆さまにお礼を申し上げます。
ありがとうございました。